防災アートイベントで「まちの安全点検マップ」を作成しました。

東日本大震災で被災した岩手県陸前高田市広田町でアートの要素を組み込んだ「まちの安全点検マップ」作成プログラムが実施されました。
これは、津波からの「逃げ地図」を活用した防災アートイベント「キツネをさがせin陸前高田」(平成27年8月9日(日)開催)のプログラムのひとつで、まちで遊ぶことが防災につながるとの考えに基づき、アートを用い、楽しく防災学習できる新しい試みです。
参加者は、まちの中で気になる箇所や不安箇所をチェックし、昨年広田町住民有志により作成された、津波からの「逃げ地図」にデザインされたシールを貼り、「安全点検マップ」を作成しました。その後、それらの状況を受け安全活用シートを使い、具体的な改善案が話し合われました。
この試みは、実行委員長でもあるアーティストの森脇環帆が安全マップを繰り返し目にすることでの反復学習や作成者の満足感を引き出す効果を目的に考案したもので、広田町は柔軟さと強硬さをもつ「水」と共に暮らすまちだと感じたことから、水をテーマにデサインしています。具体的には、不安箇所や花がある場所などを示すシールは、まちに降る雨をモチーフに雫型にしました。まちの情報を記入する付箋は、水(情報)をろ過するろ紙に見立てた白円の用紙を用いました。また、マップ上での色数を抑え、和紙に印刷することで、従来のマップにはない柔らかな質感になり、使用後もアート作品として鑑賞できる仕様になっています。
終了後の参加者の意見は「様々なアート的仕掛け、シールの工夫などが見られ、非常に画期的で良かった」や「絵として飾っておきたい」という肯定的な評価が多く、アーティスティックな安全点検マップ作成プログラムの先駆的な実践例になったといえます。

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「逃げ地図」の説明をする子ども安全まちづくりパートナーズ山本俊哉代表理事

安全マップ

作成された「安全マップ」

シール_アートボード 1-01

雨をモチーフにデザインされたシール

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「安全活用シート」

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地元の子どもたちと東京の大学生など約70名が参加

「キツネをさがせin陸前高田」の実施報告書はこちら(PDF)

日時 2015(平成27)年8月9日(日)12:30〜15:30
場所 岩手県陸前高田市広田町の広田小学校周辺地域
参加者 地元広田町の小中高生、中央大学、法政大学、東北大学、北海道看護大学、明治大学の大学生など約70名
主催 ツママレプロジェクトin陸前高田実行委員会(実行委員長:森脇環帆)
共催 ファクター宮、旧広田水産高校仮設住宅自治会、広田地区集団移転協議会、
一般社団法人子ども安全まちづくりパートナーズ
後援 陸前高田市広田地区コミュニティ推進協議会、明治大学震災復興支援センター
協力 広田小学校、広田保育園、高田東中学校、NPO法人パクト、明治大学都市計画研究室、
陸前高田地域再生支援研究プロジェクト
掲載記事 東海新報 2015(平成27年)8月7日 「『逃げ地図』を活用 9日に防災アートイベント」
岩手日報 2015(平成27年)8月8日 「避難経路 楽しく学ぼう」
岩手日報 2015(平成27年)8月10日 「『キツネ』探して避難経路確認」
東海新報 2015(平成27年)8月11日 「キツネを追い防災学習 広田町でアートイベント」

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