子どもと保護者等による安全点検マップづくり:厚木市立清水小学校PTA(第1回)

平成25年6月1日、PTA が中心となり、小学生1~6年生、保護者、教職員、地域のボランティアが一緒になってまちあるきとマップ作りを行いました。マップは、子どもマップと大人マップの2種類を同時に作成することにより、子どもが点検するには危険な箇所もチェックすることができ、より多くの情報も共有することができました。当プロジェク卜では、このプログラム提供、事前レクチヤ一、当日運営支援などを行いました。

主催 清水小学校PTA
日時 平成25年6月1日(土)
場所 清水小学校
対象 子ども(1〜6年生)50人、校外委員17人、保護者+先生+地域の方(約25名)
テーマ まちの安全点検マップづくり(午前中講義、午後まち歩きとマップづくり)
講師 山本 俊哉(一般社団法人子ども安全まちづくりパートナーズ明治大学
原田 豊(科学警察研究所
ワークショップ・
スタッフ
橘 たか(一般社団法人子ども安全まちづくりパートナーズ)、
重根 美香(一般社団法人子ども安全まちづくりパートナーズ)・明治大学
ワークショップ・
アシスタント
明治大学 学生

子どもマップ

「防犯まちづくりのヒントとガイド」を参考に、まちあるき・マップづくりをしました。まず、まちのキケンなところを点検したり、楽しいところを、かけこみポイン卜の家に訪問したり、道行く人にインタビューをしたりと、まちの人に積極的にお話を伺いました。まちあるきの後は、一番印象に残ったことを絵に描くなど、感想や子どもからの提案をマップに反映しました。

大人マップ

まちあるき記録作成支援ツール『聞き書きマップ』を使って雑談も交えながら楽しくまち歩きをしました。
まち歩き後、データを『聞き書きマップ』ソフトに入れると、地域のどこを歩いたかカメラの撮影位置が地図上に示され、写真を撮った時間付近の録音を聞くことができました。

一般的なマップづくりの目的・効果

子どもたち自身がまち歩きをして、まちの危険なところ、ヒヤッとしたところなどを点検し、手作りのマップを作成します。マップづくりには、一般的に以下の効果が期待されます。

  1. 子どもの危険予測能力の向上
  2. 子どもの問題解決能力の向上

一般的なマップづくりとの遣い

子どもマップ

一般的な子どもマップづくりにおいては、「まちが危険なところである」という偏った認識を持たれてしまう危険があります。まちには「楽しいところ」や子どもたちを見守ってくれる大人がいる「安心なところ」もあると伝えることも重要です。そこで、子どもたちが「楽しい」と思うところや子どもが危険を感じた時に飛び込める「かけこみポイン卜」の家、下校時の見守り活動である「愛の目活動」なども点検し、地図に盛り込むことにより、この課題を解消しました。
また、点検結果を記録するだけでなく、感じたことや「こうなったらいいな」という提案も加え、地域住民に報告することにより、子どもからの地域への提案が得られ、地域ぐるみの安全対策に子どもの意見も加えることが可能になりました。

  1. 「楽しいところ」「安心なところ」などプラスの視点での点検を追加した
    →まちへの安心感や地域への愛着が醸成される
  2. 「こうなったらいいな」という提案をマップに加え、地域住民に発表した
    →子どもの意見を加えた地域ぐるみの安全対策が可能になる

※本ワークショップにおいて、清水小学校「チーム及川」が作成したマップが、2013年度「ぼうさい探検隊マップコンクール」において、佳作を受賞しました。
http://www.sonpo.or.jp/news/release/2013/1312_01.html

oikawa_map

大人マップ

大人マップづくりにおいては、大人は比較的知っているところを歩くことが多いことから、まち歩きでは良い意見を話し合っていてもわかっているつもりになって、紙に書き、文字に残すことを怠りがちです。そこで、写真で記録に残すこととその場で話した音声がリンクする仕組みである『聞き書きマップ』を使用することにより、これらの課題を解消しました。

統合実装としての特徴

今回、山本プロジェク卜の成果である子どもの視点で行う「まちの安全点検マップ」と原田プロジェク卜の成果である大人が行う『聞き書きマップ』の2つのプログラムを並行開催しました。このことにより、以下の効果を確認できました。

  1. 子どもコースと大人コース両方を並行して進め、同時に発表した
    →子どもでは点検しづらい箇所の点検ができ、多くの情報が共有可能となる
  2. 大人向けのプログラム、大人の満足感が高いアウトプットのマップづくりを行った
    →子ども向けの印象が強いマップづくりにおいて、大人も主体となってマップづくりに参加することが可能となる

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