秩父市セーフコミュニティ現地審査にて、『聞き書きマップ』、「安全点検マップ」のツール・成果展示

平成27年7月13日(月)及び14日(火)に埼玉県秩父市にて、セーフコミュニティ国際認証の現地審査が行われました。

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現地審査の際に、RISTEX成果統合型社会実装プログラムの一環として、子ども安全まちづくりパートナーズ・明治大学都市計画研究室・科学警察研究所がワークショップ運営支援をした成果パネルが審査会場に展示されました。

成果パネル展示の概要

日時 平成27年7月13日(月)、14日(火)
場所 秩父市役所

現地審査の際に、当プロジェクトのメンバーの科学警察研究所の原田豊部長が開発した『聞き書きマップ』と、明治大学都市計画研究室と子ども安全まちづくりパートナーズが開発した、「まちの安全点検マップ」のツール紹介と、秩父市での実践成果を、英語を併記してパネル展示しました。

秩父市での実践成果は、平成27年5月17日(日)に、秩父市役所で実施したまちの安全点検マップづくりワークショップにて、『聞き書きマップ』と「安全点検マップ」の試行し、試行的実装を行った内容を取りまとめています。

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『聞き書きマップ』

『聞き書きマップ』は、従来のアナログのワークショップ手法の課題であった、①手間がかかり、②保存や再利用がしにくく、③成果に客観性や科学生が薄い、という3点に対して開発されたツールで、GPS受信機、デジタルカメラ、ICレコーダーを持って歩くだけで手軽に記録できるツールです。
 昨年秋に秩父市で試行した際には、PC作業とプレゼンのみで、作業者が一部に限定され、住民の方に難しい印象がありました。今回ツールを改善し、印刷機能(『聞き書きマップ』のデータが地図に印刷される)を追加したことで、『聞き書きマップ』のデータや写真を印刷したものを模造紙に貼り合わせることが可能となりました。それによって、チーム全員参加で手軽にマップづくりをすることができること、マップづくりを通じて、気づきの選別や改善策の検討など優先順位をつけて整理されたマップができることの2点の成果がありました。
 これにより、本来目的であった、住民の方が地図づくりだけで満足せず、改善策の検討や定期的なチェックを『聞き書きマップ』によって実施するなど、安全点検をPDCAサイクルに基づいて、実施することができます。

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『聞き書きマップ』のツール紹介(左)、秩父での実践成果(右)

「安全点検マップ」

 「安全点検マップ」は、毎年役員が交代するPTAや自治会にとって、毎回ゼロから企画準備するため負担が多く、マップづくりで終わってしまうという課題に対し、①作業手順を明記したしおりの作成や、②共通事項をフォーマット化し、シートを埋めることで自然とマップづくり作業ができていくこと、③「good/badシール」により、良い悪いの評価や「車が危ない」などのよく出るワードをイラスト入りシールで、子どもも保護者も誰でもマップづくりに参加できる、④イラスト入り「アイデアカード」で、改善策を検討しやすくし、goodシールで投票によるアイデアの評価もできる仕様になっています。
 秩父市でのワークショップでの成果では、子ども、保護者、高齢者など多世代が参加しやすい形でマップづくりができたことで、様々な視点が入った気づきを得ることができたことと、アンケート結果からも「人任せにしない、小さなことでも一人一人が気づくこと」など、改善策への主体性の気づきが伺えます。また、事前ミーティングで、PTAや学校教員、市役所職員などのコアメンバーとツールの使い方やルート検討を行い、ツールを地元で自律して使えるような体制づくりも試行しています。
 今回のツールの試行を元にフィードバックしてさらなるツール改善を試み、PDCAサイクルが実践できるようなツールと体制づくりを引き続き実施していきます。

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「安全点検マップ」のツール紹介(左)、秩父での実践成果(右)

(文責:泉山塁威)

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