明治大学と九州大学の大学院研究交流会にて明治大学山本俊哉研究室の学生が研究成果を発表

2015年11月7日九州大学大橋キャンパスにて明治大学と九州大学の大学院研究交流会が開催され、大学院生22名が発表を行いました。その中で、明治大学山本俊哉研究室所属の三木聖那さんと天野友貴さんが、本プロジェクトに関わる研究成果の発表を行いました。

天野さんは『「逃げ地図」を応用した土砂災害からの避難計画に関する研究-埼玉県秩父市を主な事例として-』と題し、秩父市で行われた3度の逃げ地図ワークショップの成果を通じて、津波からの避難を想定して作られた「逃げ地図」が土砂災害にも応用可能であることを明らかにし、さらに広島市で2014年8月に発生した土砂災害の反省から作られた「広島市防災マップ」の手法を「逃げ地図」と組み合わせることで、避難計画作成のためのリスクコミュニケーションを行う場を構築するための「逃げ地図」の作成を目指していくことを発表しました。質疑応答では、どういった条件で新たな避難場所を決めたのか、津波発生時と土砂災害時では避難の状況が異なるため、「逃げ地図」が定めている3分以内に到達できる129mの基準は相応しくないのではないかなどの質問がされました。

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発表中の天野さん

三木さんは『セーフコミュニティ活動が住民の関心・安心に与える影響評価』と題し、神奈川県厚木市と京都府亀岡市で行われたアンケート調査をもとに分析を進めており、セーフコミュニティ活動が与える地域の安心感へは安全プログラムの認知や経験を通して形成される地域愛着が間接的に影響しており、関心度は地域全体や子供といった関心の対象が異なる場合はその要因も異なる関係性にあり、関心の対象を慎重に設定することが重要であることを発表しました。質疑応答では、アンケート調査の対象者となる住民の選定方法については定量的な調査も必要ではあるが住民の意識の差異など定性的な評価基準を設けるのはどうか、国際認証システムであるセーフコミュニティの承認に関して、「セーフ」に関する認識は国や文化によって異なると考えられ、その点はどう考えているのかなどの質問がされました。

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会場からの質問を受ける三木さん

発表をした両大学の大学院生は「地域に根ざした持続可能な建築・都市の再生」という共通のテーマをさまざまな視点から研究しており、今回の発表会では分野を超えた活発な交流が生まれました。

(文責:秋山菜保子)

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一般の方を含め30人以上が参加した

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